青森にビューン一人旅::大鰐温泉駅の美味しいコーヒー
3つ目の目的地は、大鰐温泉。
温泉マニアKOUさんのブログを拝見して、ここに行ってみたい、と思ったのでした。
青森にはほかにも温泉地がたくさんあります。というか青森って本当に本当に、温泉だらけ。
でも、私の場合は温泉旅の前のハードルがかなりあるのです。
- 一人旅
温泉宿の多くは一人旅を嫌がります。あっても割高です。 - 泉質にやかましい
温泉が大好きというわけではないので詳しくないのですが、アトピーがあって、塩素は特にだめです。同じ理由で鉄や硫黄の成分の強い、酸性でピリピリするような温泉もだめです。それがなければ、酸ヶ湯に浸かりたかったですねー。 - 運転できない
人轢いちゃったらどうしよう、という怖れが強すぎてペーパーです。地方に住んでいた時と、子どもが小さくて不便な場所にある医療機関に行くというのっぴきならない事情の時だけ、わずかに運転しましたのみです。もしも旅先で運転しようということになったら、ペーパー教習で路上の感覚を思い出さないといけません。
そして、私の入りたくなる泉質の温泉は基本的に猛烈に不便な、車がなければたどり着けないところにあります。 - 部屋酒と夜食がないと生きられない
宿の近くにちょっと寝酒や夜食を買える場所が必要なのですが、良い温泉は基本的に猛烈に不便な(略
上記のうえ、今回は、「どこかにビューン」が新青森だったので、できれば津軽エリア(青森県の左半分)にしたいというのがありました。岩木山や百沢、あるいは津軽半島の方もきっと良いお湯に出合えると思うのですが、大鰐温泉は駅が近い、というのが他にはないアドバンテージでした。
当初、大鰐温泉に2泊も検討していました。というのは、ここはスキー場(大鰐温泉スキー場)が近いのです。
なんと、駅から車で5分ほど。タクシーで行ける距離です。
小ぢんまりした地方のスキー場でだらっと滑ってだらっと温泉。最高です。
が、宿を決めた段階では、大鰐温泉スキー場はまだ雪が少ない状態でした。
しかも、スキー場HPによれば、日程中は大会があるとのこと。
大会があるとなると、まともに雪が着いたバーンは大会優先になってしまいます。
それならば大会関係でない人は遠慮したほうが良いだろうなということで、一泊は弘前にしたのでした。
そんなこんなで、虹マでの戦利品を背負って大鰐温泉駅に到着。



線路にもホームにも、駅前にある名物の足湯の屋根にも雪。
ただ、寒さという点では弘前のほうが寒かったです。弘前はずっと風が吹いていました。
大鰐は雪は弘前と同じように降っていますが、風はあまりありません。
弘前から20キロ程度の距離なのですが、こんなに違うものなのですね。
さて。コーヒーが飲みたい。
ホテルのコーヒーはインスタントだったので飲まず、チェックアウトまで一秒でも長く寝たかったので持ってきたドリップコーヒーも飲まず。
弘前にももちろんカフェがたくさんありますが、どうせならより小さな自治体で消費させていただくほうが旅行した意味があるというもの(コーヒー一杯で…)。
そして、駅舎を出てすぐに目に入ったのが「coffee」の看板。

Craft&Cafe RAITO(クラフトアンドカフェライト)さん。
古いネット記事などをいくつか読むと、移住された若い方が、50年以上続くお土産屋さんの一角をカフェにして開業されたようで、それで上の写真のような風変りな外観なのでした。


メニューボードにはずらっとコーヒーの名前があるのですが、何もわからないので、おすすめいただいたコーヒー(650円)を注文。手挽きミルで豆を挽く音が聞こえます。
店内は小物やTシャツなど、おそらく若手の作家さんのものなのだろうなと思う雑貨が並べられています。
津軽塗やこぎん刺しといった伝統工芸を用いたアイテムはきっと刺さる人がいるでしょう。こういうものを飾っておけるようなゆとりある空間を作れる生き物になりたい…。
そして、香り高く濃いコーヒーをいただきながら、あらためて降りしきる雪を眺めていました。
青森にビューン一人旅::弘前虹のマート
弘前での目的地はもう一つ。
かの有名な、「虹のマート」です。
子どもからお年寄りまで地元の人が普通に行く市場。生鮮、お総菜、乾物、お花などなど、専門の小売店が軒を連ねる地域の台所。
旅先ではスーパーに行きたい、と思う人ならば誰でも行きたいと思うはず。
ホテル近くから乗ったバスで弘前駅に到着。
ちなみに後からわかったのですが、手前の「弘前バスターミナル」で降りるのが正解でした。
駅からgoogle mapを頼りに不安な気持ちで進みます。

駅前の五叉路は方向音痴を苦しめます。雪で視界はきかないし、歩道は誰かがつけた足跡が道になっていくので、一本の歩道に分かれ道がいくつもできます。雪国の人はきっと方位磁針ついているんでしょうね。
着きました。右手に弘前バスターミナル。左手が虹マ。



youtubeやブログでさんざん見た市場の光景。
私が幼かった昭和末期は、川崎にもまだこういうお店がありました。
そして雪なのにお客さんはそれなりにいて、お店の人も元気です。
まずはぐるっと回って、最初に買ったのは…


株式会社アキモト製麺 https://akimotoseimen.com/ さんでそばを一杯。
麺の販売店であるこちらのお店、一角にカウンターがあって麺類を提供していらっしゃいます。
ホテルの朝食が悲しいほどのものだったので、おなかが「なんか満足できるものを!」と求めていたのです。そんなこんなで二度目の朝食(笑)。
大きな荷物を背負って脱いだコートを抱えた私に、ご店主は近くの空いたパレットを指して「そこに大きな荷物、どうぞ」と言ってくださいました。小さな温かい優しさです。
幻のそばというのは、そば粉9割の津軽そばのことであるようです。
トッピングの生卵は、つゆをしっかりかけて蒸らしてくださって、白身がいい感じに固まっています。もうこのビジュで感動。
そしてつゆの優しいこと、美味しいこと。
青森駅の「津軽そば」でいただいたつゆに比べると、出汁に青魚の臭みがなく、おなかにじわあああーーっとしみわたるのです。
食べながら、何を買おうか脳内作戦会議。
次の目的地は素泊まりです。夜は外食で、ここで夜食と朝食になるものを買うつもりだけれど、どの程度買えばいいのか見当がつきませんでした。
何せ、次の目的地についての情報がネット上ではあんまりわからなかったのです。夕食時間帯に営業している飲食店は数件であること、大手のスーパーはあるけれど1キロ弱あること。この雪でその距離を歩けるかどうか…。
かといって多めに買って余らせると今度は荷物が重くなってしまいます。すでに日本酒という重量物を背負ってしまった身としてこれ以上は避けたい。
悩んでいるうちにつゆまでいただいてごちそうさま。
再び重いリュックを背負って虹マをぐるぐる。
優柔不断な自分にいらいらしながらも、どこまででも悩んでよいというのも一人旅の良いところでもあります。
そんなこんなで戦利品(?)はこちら。




おかずやハマダさんの「いがめんち」180円と、写真がないですが名物の「納豆はんぺん」250円。
いろとんさんのおまかせ5本(塩)750円。
三代目魚三さんでマグロ赤身(これをトロではなく赤身といって売っていらっしゃるのです!)、イカ、ヒラメ。たしか合わせて1300円くらいだったはず。
八百屋GOHANさんでおにぎり(すじこ、塩ます)多分1個200円くらいだったはず。
厳選してこれ。最高すぎる。ここに住みたい。
魚屋さんではお醤油をいただきたいと言ったら箸がいるかどうかも聞いてくれました。津軽の人は本当に親切。
さあ、弘前駅に戻って電車を待とう。
青森にビューン一人旅::弘前城「冬に咲くさくら」ライトアップ
弘前のお目当ては
冬に咲くさくらライトアップ|イベント|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI
です。
とくにお城を見たいという思いもなく、調べてみたらそもそも冬は天守閣は閉鎖されているそうで。さらに今年は天守閣が修繕中とのこと。
うん、だいたい冬の津軽というのは旅先に選ぶものじゃないんだなと再認識。
でも、ライトアップの写真は美しかったし、弘前は有名な都市でもあるのでやっぱり踏みに行っておこう。そのくらいのつもりで弘前。
ホテルに荷物を置いて、あったかくってもう外に出たくないと思いつつ、いやいやそれでは弘前城に行きやすいホテルをとった意味がないと思いなおしつつ、外へ出ました。
めっっちゃ雪降ってる。
コートのフードの紐を締め、いざ目的地へ。
数分で、堀が見えてきました。

良かった、道は合っていたようだ←絶望的な方向音痴
でもこれは全然、桜っぽく見えない。
実行委員会のHP ホーム - 冬に咲くさくらライトアップ でも、ライトアップは追手門広場周辺とあったので、先へ進む。
それにしても。



猛烈にねぶたを推してきます。
金魚ねぶたに、初音ミクねぶた。
初音ミクねぶたは、側面が桜のイメージのピンクでかわいいですね。
さて、たぶんここが目的地。


確かに水面はなんとなーくうすらピンクいのですが、どっちかというと白いです。
照明を見てみると、確かにピンクなのですが。
どうにも他の人のインスタみたいにピンクに見えないなあと思いつつ、もう一度スマホを構えます。

おお!
花じゃ、花が咲いたぞ!
夜景モードで撮ってみたところ、写真上手な皆さんがアップしているようなきれいなピンクになりました。水面はあたかも花筏。確かに桜をイメージさせます。
でも肉眼で見るとやっぱりうすらピンクい白なんですがね(汗)。
そしてこの照明、しばらく見ていると色が変わる時間があるんです。


ピンクから紫、青、アクア、緑、オレンジ、そして白くなりまたピンクへ。あたかも季節の移ろいのように色を変えていきます。
ピンクだけ写真に撮っていてはもったいないように思われます。
また、写真左手は弘前市庁舎があり、その周辺はイルミネーションで彩られています。
はらりはらりと雪が散る中を歩くのは、それは幻想的。
写真を撮っている間はずっと頭の中を、中島美嘉さんの「雪の華」が流れていました。
1月上旬は青森の観光シーズンではなく、連休明けの平日かつドカ雪。
タクシーで乗り付けて数分間写真を撮る観光客が二組いた以外は立ち止まる人もなく。
本当に静かに川面が彩られる時間でした。
しかし吹雪。


画像の中を飛んでる白い線が雪です。きれいに撮れるところを探して歩く十数分で帽子のつばに雪が積もりました。
さあ移動しようと思ったときには、来た時に着けた足跡に新たに雪が積もっている、そんな大雪がこの後も降り続く夜でした。
母の日には毎年同じものを贈ろう
今週のお題「母の日」についての記事です。

今日は母の日でしたね。
ゴールデンウィークに入る前に財布と相談して、とーちゃんのお母さんのために、ネットショップで花束を選んで母の日前後に届くよう注文しました。
とーちゃんのご両親に対して別に敵意はありません。
幸せに生活していただきたいと思っています。
ただし、私のあずかり知らぬところで。
それでもまあ、ジュンの祖父母なわけですから、対外的に申し訳が立つ程度の付け届けをしておりまして、その一環として母の日に義母に花束を贈っております。
必ず生花の花束。消えるものと決めております。鉢花やプリザーブドはNGと決めております。
このルーティーンの背景には、私の実母の助言があります。
とーちゃんと結婚して最初の春、私はそれはそれは気合を入れて、「母の日には何を贈るべきか? 義母の好みは? 習慣としてやっていることは?」とうだうだ考えながら、お店を歩いたりネットを漁ったりしていました。
そんな話を、ある日ぽろっと実母にしました(当時、夫と住んだ家から私の通う大学院が遠かったため、院に近い実家に毎週泊まっていました。その中でぽろっとです)。
すると母は、「花束でもお菓子でも、毎年決まったものにして、母の日はそれだけにした方がいいよ」と、浮かれる私を制してくれました。
“プレゼントを選ぶのは楽しいだろうが、毎年になるといずれネタが切れる。私事や仕事に紛れてプレゼントを選ぶのが苦痛な年も出てくるだろう。だから、毎年考えずに差し上げられるものにした方が良い””他に差し上げたいものがあれば、それは行事や記念日と無関係の時に、サプライズとして差し上げればよい”と。
当時の私は少し残念だなと思いつつも、納得するものもあったので、母の言に従って花束を贈りました。それ以来義両親には、母の日にはカーネーションの入った花束、父の日には義父と義母とで飲めるお酒、という定番を贈っております。
結婚して10年以上が過ぎ、とーちゃんもいない今、実母の助言はしみじみとありがたいです。
予算にマッチして、カーネーションで、花束で、と条件を絞ると、優柔不断な私でも20分で注文できます。
今、新婚さんで、こういった行事ごとの贈り物を楽しく悩んでいる方がいらしたら、定番のイベントには毎年決まったものをお贈りすることをお勧めします。とにかく機械的に贈ればよいんだ、となれば、毎年悩まずに済みます。
私に助言をしてくれた実母は、折に触れて“いただきものがいかにありがたく、いかにやり場に困るか”を語ってくれています。そのような事情から、実母への母の日や誕生日は「おめでとう」の言葉と一緒に過ごす時間がプレゼントとなっています(気の置けない人へのお祝いって、大体そうなると思います)。
モラハラ野郎の父と結婚していた間の母が私にしたことについては、正直いまもフラッシュバックがあり「これが親のすることか⁉」と、生々しい憤りに駆られることがあります。
それでもやはり、私の糧になることをしてくれて、困っているときは助けてくれる母への感謝は尽きぬものがあります。
我が子を愛せなかった時間2

我が子を愛せなかった時間

ジュンが発した「彼女がいたら」。
サイゼリヤ スープ入りトマト味ボンゴレのエチケット
先日はあさりうどんを勝手に戦わせました。
ほんと、あさりは美味しい。
ただ、私の唯一の家族であるジュンがあまりあさりを好きではないので、家であまりあさりが食卓に上りません。まして炭水化物&あさりという欲望あさり料理など…ああなんだかあさりがゲシュタルト崩壊してきた。
そんな私を手招きするメニューが、この春サイゼリヤに登場しました。
スープ入りトマト味ボンゴレ(¥499)です。
このメニューが始まる以前には、「スープ入り塩味ボンゴレ」があり、そちらが大変美味でありました。
さらに、私はトマトソースが大好き。
これは食べねばならぬ。
というわけで、数少ない外食の機会を見計らっておりました。
めちゃくちゃ期待して注文。

お皿が着いた瞬間に「あれっ?」な気持ちに。
香りがしない…。
塩味のボンゴレの方は、ボンゴレビアンコらしいニンニクの香りがしたのを覚えています。
トマトのボンゴレ=ボンゴレロッソであれば、やはりニンニクの香りがするもの、と思っておりました。その香りがしない…。
そわそわしながらいただきます。
…。
ニンニクの風味、なし。
…悲しい…。
緑の葉っぱはイタリアンパセリです。
風味を補うために入っているものと思われます。
でも、ボンゴレロッソのイメージ、というより、ボンゴレのイメージには遠く及びません。
しかも、これは店舗の問題か、ランチタイムという時間帯の問題か、麺が若干、柔らかくなっていました。トマトスープうどんを食べているような気持ちになりました。
あさりの豊かな旨味はあるのですが、がっかり感が強くて、満足感を得られることなくごちそうさま。
うーん。
ふと、うら若き20代の頃を思い出しました。
ちょうどパスタのブームで(そういえば「パスタ」という名詞が「スパゲッティー」を駆逐した頃でした)、一人で昼食をとりにパステルに入ったところ、メニューにニンニクの有無と辛さが書かれていました。
接客業に従事しているなど、お昼にニンニクの入ったものを食べるのが憚られる方はいらっしゃいますね。とはいえ、その当時は今ほど、昼食に食べるものにまでやかましくはなかったものです(焼き肉とかラーメンではさすがにニンニクを入れないようにする人が大多数でしたが)。
メニューにわざわざ表記があるのを見て、「ああそうか、ペペロンチーノとか食べちゃったら、人によっては臭いが気になるかも。そうか、私も昼食にニンニクの入ったものはやめておこう」と、自分の臭いを改めて気にするようになりました。若かったものですから。
えーーと、そうかんがえると、サイゼリヤのスープ入りトマト味ボンゴレは、食べても臭いを気にしなくてよい、エチケットに配慮されたメニューだということができます(強引)。