涙が出るほど退屈な、わが子の夢の話
人から聞いて「で、っていう」となる退屈な話といえば、見た夢の話。
今日はそんな夢の話です。
ある晩、ジュンは『ゲゲゲの鬼太郎』を見ていました。枕返しの話でした。
夢にまつわる内容だったので、ジュンに「いい夢って見たことある? 何か、覚えているのある?」と問うと、あるとのこと。
こんな内容でした。
このブログ上でこれまで、私がひとり親になった経緯は書いてきませんでした。どういう説明をすれば良いかわからないのです。「説明」しようとすると、長くなってしまいます。
とーちゃんは、2017年の春に突然この世を去りました。そして私たちは、二人家族になりました。
病院で、とーちゃんが還らぬ人となったことを告げた瞬間、ジュンは泣きました。
ジュンが、とーちゃんの他界に関して泣いたのはそのときだけでした。
ジュンはあまり、とーちゃんのことを話しません。“とーちゃんがいてくれたらこうだったのに”“とーちゃんだったらそんなことは言わないのに”のようなことを言いません。
ただ、“神様がひとつ願いを叶えてくれるなら”のような、あり得ない前提の話をするときに、とーちゃんが生き返ってくれることを望んでいると口にします。
そんなときに、ジュンがどれ程深い、大きな喪失を抱えているかを痛感します。