学者くずれ×ひとり親の貧困交差点

博士号持ち・子持ち・メンヘル持ち。職なし・連れ合いなし・気力なし。それでも今のところ、なんとか生きています。

シングルマザーは「男になる」べきなのか

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「男になるんだよ」

見知らぬおっちゃんから言われた言葉です。

 

ひょんなことから(経緯を書いていたら長くなったし本筋に関わりがないので省略します)私たちが、とーちゃんがいない2人家族であるとお話しすることになり、「それじゃあお母さんは、男にならないとね」と言われました。
もやっとするものがありましたが、見知らぬ同士偶々居合わせての立ち話で、先様は拝見するところ70年配、しかもかなり酔ってもいらしたので、話を合わせていました。


その場からはジュンと私が先においとますることになり、ご挨拶をすると、その男性は酔いのために据わった目でじっと私を見ると、

 

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うん、いま思い出してもこっちが恥ずかしいほど、酔っておられました。ご自分に。
頭の中にはきっと、寅さん的なテーマが流れておられたものと存じます。

 

また別の場面で、年配の知り合いとお話をしていたときにも類似の言い回しを聞きました。1960年代のこと、その知り合いのご親戚の女性がやはりひとり親となってしまった際に、“子どもたちに「もうあたしは男になるから」と言って頑張った”というお話でした。

 

言わんとすることはわかります。経済力つけなさいということです。
今現在、経済力も稼ぐ能力もない私には耳の痛い言葉でもあります。

 

それでもあえて問いたい。
ひとり親女性は男にならなければならないのか?
逆に言えば、ひとり親女性はそのままでは不足した存在なのか?
もっといえば、ひとり親はお金を稼ぐのが役割なのか?

 

続くかもしれません。