学者くずれ×ひとり親の貧困交差点

博士号持ち・子持ち・メンヘル持ち。職なし・連れ合いなし・気力なし。それでも今のところ、なんとか生きています。

はまぎんこども宇宙科学館:物理で遊ぼう

 ジュンをつれて、横浜は洋光台にあるはまぎんこども宇宙科学館に行ってきました。

 

 こちらには、洋光台サイエンスクラブというクラブがあって、毎週のように何らかのワークショップやイベントが実施されています。クラブは毎年度、会員登録(無料)をし、会員になるとそれらに応募できます。希望者が多いプログラムは抽選になります。

 

 私は小学校理科で滑車が出てきたあたりから(つまりごく初歩から)物理には全くセンスがありません。一方のとーちゃんは物を見れば勝手に例の二方向への矢印が見えるぐらいのナチュラル物理ストでした。ジュンの教育に関して、理系と英語と地理と日本史は任せた(ほぼ全て感)と思っていたのですが、いまやそれはしたくても叶いません。しかもジュンは早くも理系センスの乏しさを垣間見せつつあります。

 

 どうにかして、やりたいことのために試行錯誤する楽しみを知ってほしい。理科のちょっとした知識をもとに何度も考える楽しみを知ってほしい。低コストで←ここ死活問題。
 ということで、入会。ジュンがやってみたいというプログラムに応募、当選したので参加してきました。

 韓国生まれの知育玩具であるIQKEYというブロックを使って、斜面を上る自走車ロボットを作るワークショップです。

www.yokohama-kagakukan.jp

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 日曜日の夕方近い開催とあって、参加者は5名。しかも3、4年生だけとあって、スタッフのレクチャーへの感度も同じ程度。だから全体がスムースに進みます。

 持っていれば車輪が回る車が、ゴムマットの上では走らない。どうすればいいの? という問いから始まって、パワーのある車のギアの回転の仕組みを理解します。

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 さらに斜面を作って、動輪に加重があることで斜面を上ることを実験。

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 あとはブロックやタイヤを組み替えて、どんどん斜度の上がる斜面をひたすら上らせていきます。

 うまく進んでくれないと悩む子のところにはスタッフが着いて、ちっちゃなヒントを出しながら、少しでも上れるように手助けしてくれます。

 

 最高で15段にまで挑戦した子がいて、その子の周りには大人もついつい群がって応援。

 

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 ジュンも色々考えて、9段に挑戦中にタイムオーバー。
うちでは買えない(金額的にも置場所的にも使う場所的にも)ものなので、また似たような教室が開催されるのを楽しみにしたいと思います。

 

 これをとーちゃんが見てくれたら、どんなに一所懸命ジュンに教えてくれるだろうかと考えると、やっぱり切なくなります。即決でIQKEYを買って、ジュンよりも夢中になって組み替えて、家のありとあらゆる物を使って走行面を作っただろうと思います。それがとーちゃんの修論研究だったので。

 うん、でもきっと、とーちゃんは見ていてくれた、と思うことにしよう。

 


IQ KEY PERFECT1000