学者くずれ×ひとり親の貧困交差点

博士号持ち・子持ち・メンヘル持ち。職なし・連れ合いなし・気力なし。それでも今のところ、なんとか生きています。

ひとり親家庭の財産は人間関系

 今日、ジュンは校外学習でした。
 昨夕、持ち帰ったランドセルが妙に軽いと思ったら、「置き勉してきた。明日、雨だったら○○園行けないから、その分の勉強を置いていってくださいって言われた」と言われ、数日前にお便りをもらったことを思い出しました。

 

 お弁当に何をもたせようかと冷蔵庫を漁っていると、「かーちゃん、しおりは?」とジュン。
なんで私が持っていると思うんでしょうね。不思議な子だ。

 しおりはランドセルを探しても見つからず、やむを得ずクラスメートのママに連絡して教えていただきました。
 ジュンが通っていた保育園で出会ったママ友です。

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  私は人と知り合いになることが上手ではありません。ジュンの学校でできた友達のお母さんたちは顔も知りません。
 でも保育園、とくに乳児の時から預けていると、子ども同士はまだ人間関係がつくれないので、自然に保護者同士の関係が築かれていきます。
 

 ジュンがいた保育園は、一学年一クラスで幼児期以降面子が変わらないこともあり、親同士がそれなりに知り合いになります。

 加えてジュンがいた学年はたまたま、保護者同士がひじょうに仲が良かったです。皆さんフルタイムで働いていることもあり、送り迎えにパパが来る、行事も両親参加やパパだけ参加といった具合に、ママのワンオペにならないご家庭も多かったです。ですので、ママ会はもちろん、パパ会も度々ある、そんなクラスでした。

 

 とーちゃんも保育園に協力的で、保護者会のボランティアなどにも積極的に出てくれており、たぶん、ジュンの在園時、ジュンの顔を知らない保護者でもとーちゃんを知っているというぐらい、保育園に行ってくれていました。

 

 ジュンと2人になったとき、それまで暮らしていた部屋を出る必要がありました。
 ひとり親で子育てすることになっても、子どもの環境を変えたくないと思う方は多いと思います。特段の事情がなければ転校しないでよい場所に住むことになると思います。

 私もその時、転校しないことは重視していましたが、仮に転校することになるとしたら、同じ保育園に通っていた子達のいる学校に通える場所にしたいと考えていました(全体的に家賃の高い地域なのでひとり親には厳しいハードルです)。


 保育園の同じクラスだった子たちが通っている学校は4校あります。転校するならそのどこかに、と思って物件を探しました(ひとり親で子どもが小さいと部屋を探すのも難しいのですが、それはまた別の機会に書きます)。

 結果的に、同じ学区内で部屋が見つかり、今も保育園つながりのママに(ジュンはお友達に)お世話になっています。

 長いお付き合いなので、特に仲の良い同士のご家庭になると、ある意味我が子の兄弟、という心境になっています。今回情報をくれたご家庭のお子さんはしっかりした女の子で、もうほんとに、ジュンのお姉ちゃんみたいです。“いっぱいメモを取らないといけないのにしおりないと詰むよ”ということで心配してくれました。

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 ひとり親はどうしても、育児の手が足りません。ジュンのようなぼーーーっとした子どもを育てていると、改めて、ジュンを通じてのお付き合いが長く、とーちゃんのことも覚えていてくれている人間関係がありがたいと思います。