ちらし寿司に見る我が子の成長と斬新な美学
ひな祭りでしたね。
私は小学校を卒業したあたりからお雛様とはお会いしていないのですが、とーちゃんと結婚してからは大体毎年、ひな祭りらしい食事を用意します(献立を考える手間が省けるので)。
今年も、ちらし寿司を用意しました。
将来は料理人になりたいといいつつ創作行為は主にマインクラフトの世界だけで熱心なジュンにも、いんげんの筋をとって湯がいたり、里芋を洗ってレンジにかけたりを手伝わせました。
私はその横で指示を出したり誉めたりおだてたりしつつ刺身を切っていたところ、ジュンが「僕も切ってみたい」と。
正直、“えっ、嫌だ”と思いました。刺身なんて頻繁に食べるものではないのに、ぶつ切りがせいぜいの技術のジュンに切られるのはもったいない。
でも、ジュンがこういう、ある程度工夫のいるものを切りたいと言うのははじめてでした。
これまでは、例えば、半切りにしたジャガイモを、断面を下にしておいて、そこに、両手で包丁を握ってトンと切る、ケーキ入刀のような切り方だけをお願いしてきました。それ以上は怖がってやりたがらなかったのです。
でも、この半年、いくつかの料理教室に参加したジュンは、包丁への恐怖心を克服したようです。
その上でやりたがるなら、やらせるしかない。
ということで、刺身を切るのもお願いしました。
最後に、ちらし寿司に刺身とさやえんどうをトッピングする作業も、ジュンにお願いしました。
「飾りだから、きれいにね」と一応いいそえて。
ちらし寿司といえば、こんなイメージではないでしょうか。
高価な食材である必要はなく、彩りを考えて具を「散らす」イメージです。
さて。ジュンの作業が終わりました。
出来上がりはこちら。
ジュン、寿司に38度線ができているよ( ノД`)…
さやえんどうが板門店になってるよ。
うーーん。散らしてはいないな。でもまあきれいだからいいかなあ。
あ、ちなみに錦糸玉子はありません。卵アレルギーだったジュンは、克服した今も“いかにも卵そのまんま”の料理は食べたがりませんので。
2合分のお米でつくって、お茶碗多目一杯分くらい残りました。ジュンが本当にたくさん食べました。
一緒に料理する、楽しいひな祭りになりました。