ひとり親と一人っ子の留守番
14日、ホワイトデーの晩は、以前からお世話になっている研究所の方から教えていただいて、ある研究会に参加してきました。
平日の遅い時間からなので、同市内に住む母にジュンをお願いしました。
ジュンと2人になってから、本当に、こういう研究会に行けなくなりました。
研究会は高確率でその後に、懇親会という名の酒席があります。
そこで改めて、研究会では聞ききれなかった疑問を登壇者にうかがったり、他の出席者と熱く暑く語り合ったりできます。知り合いをつくって研究を深めていく上でも、懇親会はできれば出ておきたいものです。
でも、研究会といって出ていって、ほぼ無職の癖にお酒臭い息を吐いて帰るというのは、ジュンを見てくれる母に対してはとても後ろめたいものです。そうしょっちゅうは頼みにくいです。
いきおい、研究会等になかなか出られません。
もちろん、懇親会には出なくても良いわけですが、そうだとしても、帰宅は早くて22時にはなるのでさすがに3年生のジュンをひとりにできません。
…いえ、そういう思い込みに私がとらわれているだけで、ひとり親の方は遅くまで子どもを子どもだけにすることは珍しくないと思います。だってどうしようもないですもの。
そして私は、今のところ、なるべくジュンを夜、ひとりにしたくなくて、夜の用事の多くを諦めてしまっています。
私自身は、ジュンの年のころには両親とも土日休みでない共働きだったし、日によっては21時、22時まで母がいないということもありました。ちょっと寂しく感じることはありましたが、本当にちょっとでした。
ただ、私には兄がいました。何かあるとすぐ殴られましたが、とにかく誰かがいるという安心感はありました。一応、父親がいました。
加えてその頃の私は今のジュンほど甘えん坊ではありませんでした。
どうしても、私がジュンのことを、“剥奪されたかわいそうな子”と認識して、一緒にいなければという思いにとらわれています。